撮影ヒント:いろいろな構図を試してみる
Share Tweet今回のマガジンでは写真をよりきれいに撮るための構図の考え方をいくつかご紹介します。シャッターを切る前に少しだけ意識をすることでいつもと違った写真が撮れるかもしれません。
中心に被写体を置く
三分割法のルールに反するやり方ではありますが、被写体を構図の中央に置くことで被写体とそれ以外の要素との左右のバランスの取れた写真が撮れます。
@jimnest, @materiagrezza, @ivancherepashuk, @plazmotron と @yanafedotova が撮った写真は全て被写体を中心に置くことで視覚的に美しい写真に仕上がっています。見る側の目が写真の中心に自然に誘導されますが、金属の手すり、背中を向け合っている2人の姿や左右で形の違う木の枝が被写体を強調しています。
左から右へ
人間の目は必然的に左から右へ動く性質があるので、その性質を活かした撮り方もできます。上の写真では被写体が左から右へ動いているの分かると思います。目が導かれる右側に一定の"空きスペース"を設けることで被写体が左から右へ動いていると感じる写真になります。
@wil6ka, @glezserna, @comikanalog と @zozofilms の写真も右を向いて動いている被写体を左に置き、右側にスペースを作ることで被写体の動きと目の動きを同調させています。
パターンとテクスチャー
パターンとテクスチャーは身近にみられ、特に自然の中で多く見つけることができます。その美しさは一目見れば分かるものですが、正しくフィルムに写し出すにはしばしシャッターチャンスを待つ忍耐も必要になります。
木の模様や夜空の星だったり、ただの偶然発見した何かがシンクロした姿でも、面白い写真が撮れるはずです。
ミニマリズム
複雑な構図や写真に秘められたストーリーから一旦離れて、シンプルで率直な、ミニマリストな撮り方も良い写真に繋がります。@abik, @freakoftheweek, @kleeblatt, @amp_puttipong と @popoti が撮った写真は無駄な要素を排除し、形と色の調和のとれた相互作用のようなシンプルで美しい撮り方を反映しています。
レイヤー
前景、中間距離、背景を用いることで構図の中に複数の被写体が見え、ストーリーが組み合わさった面白い写真を撮ることができます。周囲をよく観察して前景と背景になるシーンを探すことで、写真に奥行き感を出すことができます。
構造物や木のようなオブジェクトを使って、構図内の部分と別の部分を関連付けることもできます。
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