LC-WideとLomoChromeで撮るカラーシフトスナップ写真 by Raufan
2東京を拠点に活動する写真家でデジタルプロダクトデザイナーのラウファンさんは、フィルム写真家として中判や大判のフィルムカメラを使って風景や海を撮影しています。さらにはLomomatic 110で撮影もしたり、暗室プリントの実験をしたり、フィルムの文化を最大限に楽しんでいます。
ロモグラフィーマガジンへようこそ!自己紹介をお願いいたします。
こんにちは、ラウファンと申します。東京を拠点に活動しているインドネシア出身のフィルム写真家兼デジタルプロダクトデザイナーです。主に中判や大判のフィルムカメラを使っていますが、ポケットフィルムカメラでの撮影も楽しんでいます。また、暗室プリントの実験をするのも好きです。撮影のテーマは主に風景や海が中心です。
フィルム写真を始めたきっかけは?
初めてフィルムカメラで撮影したのは2017年のことで、初めてのカメラはNikon TW20でした。僕のフィルム写真の旅は、インスタグラムで濱田英明さんの作品を見つけたことから始まりました。彼の写真に感動しフィルムの世界に引き込まれました。
フィルム撮影を続けている理由は、そのゆっくりとした意図的なプロセスにあります。人それぞれフィルムを選ぶ理由は異なりますが、僕にとって特別なのはそのペースの遅さです。フィルム撮影は、一枚一枚を深く考えながら撮ることを促してくれます。現像結果を見るのに1週間から2週間かかることもありますが、その間に自分が撮ったものを振り返る時間が持てるのが大好きです。
デジタルカメラの場合はすぐに結果が見られるので、その瞬間の感情に流されて判断が曖昧になることがあります。でもフィルムなら、少し時間をおいて写真を見返すことで、もっとオープンな視点で向き合うことができます。成功も失敗もどちらも楽しめるところに、僕は喜びを感じます。
また、シャッターを切る前に、しっかりと考える忍耐力も求められます。「本当にこれを撮りたいのか?」「このフレーミングでいいのか?」「この被写体を撮る価値があるのか?」そういった問いを自分に投げかけることで、被写体とのつながりがより深まります。そして、撮影する前にその被写体を理解しようとするんです。
こうしたつながりや振り返りはデジタルカメラでは経験したことがありません。それが僕がフィルムを愛する理由です。
ロモグラフィーに出会ったきっかけは?
2017年からフィルム撮影を始めて、これまでにほぼ全ての種類のフィルムを試してきました。もちろん、ロモグラフィーのフィルムも含めて。その経験から自信を持って言えるのは、ロモグラフィーは常に高い品質を維持していて、フィルム写真のコミュニティを素晴らしくサポートしているブランドの一つだということです。フィルム写真の旅の中で彼らの素晴らしい製品に出会えたことに、本当に感謝しています。
あなたにとってロモグラフィーとは?そしてロモグラフィーの魅力は?
本当に嬉しいです!以前もお話ししましたが、ロモグラフィーが存在してくれることに本当に感謝しています。フィルム写真のようなニッチな市場で、ロモグラフィーは僕たち愛好家をずっとサポートしてくれています。だからこそ、僕も彼らのフィルムやカメラを使って応援していきたいと思っています。
普段どんな写真を撮っていますか?
フィルムで撮影する理由は、そのゆっくりとしたプロセスに深く結びついています。僕は主に中判や大判のフィルムカメラを使い、風景や海、そして日の出や夕日のシーンを撮ることが多いです。フィルムのゆっくりなペースと大判フォーマットの組み合わせは、撮影する瞬間ごとに自分自身や思考を振り返る時間を与えてくれます。
LomoGraflok を今回試しましたが、使ってみた感想を教えてください。
とても楽しい経験でした!その様子をYouTubeにまとめたので、ぜひチェックしてみてください!大判フィルムカメラのIntrepid 4x5を使って撮影しました。本当に最高で、出来上がった写真が気に入りすぎて全部部屋に飾っちゃいました!
LC-Wide に、LomoChromeMetropolis /Purple /Turquoise の3つのカラーシフトフィルムを入れて撮影もしました。LC-Wideを使ってみての感想とそれぞれのフィルムの印象を教えてください。
この内容についてもYouTube動画を作ったので、お時間があるときにぜひチェックしてください!カメラもフィルムも初めて使うものでしたが、想像以上に楽しめた素晴らしい体験でした!
普段は写真のトーンの一貫性を大切にしていて、フィルム選びにはこだわりがあるんですが、今回はその枠を超えて3種類のLomoChromeフィルムを試してみました。その結果がとても気に入っていて、写真に芸術的で独特な雰囲気を与えてくれました。
カメラも本当に素晴らしかったです!とても多用途で、初めて使う17mmの超広角レンズが写真に新しい視点を与えてくれました。
一番お気に入りの写真は、公園で撮ったブランコのシーンですが、港で撮った写真も全部すごく良い出来だと思っています!
あなたにとってフィルムの魅力とは?
欠点や不完全さを受け入れて楽しむことができる点にあると思います。
あなたにとって"良い写真"とは?
写真は主観的なものですが、僕にとって「良い写真」とは、自分が心から価値を感じられるものだと思います。写真を好きな人もいれば、そうでない人もいるかもしれませんが、自分がその写真を大切だと思えることが一番重要です。それが「これが自分が見たものだ」とはっきり言える写真なんです。
写真の一番素晴らしいところは、同じカメラ機材を使い、同じ場所、同じ時間にいても、私たちが全く違う写真を撮れることです。それは、私たち一人ひとりが持つ世界の見方や観察力が違うからこそ生まれるものなんだと思います。
ラウファンさんのYouTubeではLomoGraflok 4×5 とLomo LC-Wide のレビュー動画を公開しています!ぜひご覧ください。
素敵な作品を撮影しインタビューにご協力いただきありがとうございました!ラウファンさんのInstagram のフォローもお忘れなく!
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