新発売のDaylight Development Tank 35mmをロモグラフィージャパンのスタッフが使ってみた
4新発売のLomo Daylight Developing Tank 35mm をロモグラフィージャパンのスタッフも実際に使用してみました。
-Daylight Development Tankのいいところ-
明るい場所で作業ができる!
従来の現像タンクはダークバックや暗室でフィルをリールに装填する必要がありましたが、ロモグラフィーの現像タンクは明るい場所でフィルムを装填できるので余計な手間が省けます。また、慣れていないと手元が見えない中リールにフィルムを巻きつける作業は簡単ではないので、直感的な操作で巻き上げレバーを使って手元を見ながら作業ができるのはとても便利です。
とても簡単なので、モノクロ現像初心者の方などにもおすすめです!

-実際に使ってみて-
ロモジャパンのスタッフが実際に使ってみて
今回のテストでは、自家現像歴が長いスタッフが現像をしてみました。金属製の古い現像タンク、プラスチック製の今でも販売されているものや、自動で撹拌してくれるロータリープロセッサーまで様々な種類の現像システムを使ってきましたが、初めての方でも使いやすいデザインだと感じました。ダークバックを使わずにフィルムをリールに装填できる機能は自分が現像ビギナーの時にあればよかったな...と思いました。
個人的な感覚ですが、自家現像のストレスの多くは現像タンクにフィルムを入れるまでの作業が大半を占めていると思います。なのでその作業を簡単にできるのは本当にいいと思います。
初めての方にもおすすめ!
自家現像というワードは初心者の方にとって複雑で難しいというイメージがあると思いますが、ロモグラフィーの現像タンクは自家現像のハードルをぐんと下げてくれます。暗闇でリールにフィルムを入れるのは意外と慣れが必要で、そんな煩わしさも一切ありません。薬品とか難しい...なんてことは実際なく、調味料みたいに指定された量を希釈をするだけです。暗室で自分でプリントしない限り、温度管理もモノクロに関してはかなり大雑把でなんとかなってしまうのです。モノクロは結構テキトーに現像しても失敗することはほとんどありません!
Lomo Daylight Developing Tank 35mmは35mmフィルム1本専用です。なので、週に何本も同じフィルムを撮影して大量に現像したい方には向いていないかもしれませんが、逆に言えば初心者の方にこそぴったりな現像タンクです!簡単に使えるLomo Daylight Developing Tank 35mmで自家現像デビューをして、モノクロフィルムの面白さに気付いてもらえると嬉しいです。
そしてとても大事なことを。この現像タンクは使い方がとてもシンプルですが、必ずマニュアルを読んでYouTubeで動画 を見てから使ってください!使い方をしっかり理解してから作業をすることで不必要なミスを防ぐことができます。初めの自家現像の方はマニュアルを読むことをお忘れなく!
自家現像のいいところ
モノクロは普通のお店に出すと時間もかかって、料金も高くついてしまいます。なのでモノクロで撮りたい方には自家現像がベストなやり方だと思います。初期投資はある程度必要ですが、モノクロの現像液は安いもので300円ほどなので、撮る量が多ければ多いほど自家現像のコスパが良くなります。また、自分で現像をしていくと、現像液を変えて現像して仕上がりを調整してみたりと、フィルムに合わせた自分なりの現像方法を作り出すこともできます。
経済的な理由はもちろんですが、自分で撮ったフィルムを自分で現像することでよりフィルムへの理解が深まり、自分で写真を作っている という達成感も生まれます。初めて自分で現像したフィルムが現像タンクから取り出し時のワクワク感というか達成感は忘れらない体験になるはずです。まずは現像を自分でやってみて、そこから引き伸ばし機を使って暗室でプリントをするようになるとよりフィルムという表現技法の奥深さと自由さに出会えること間違いなしです。
-2つの現像方法を試してみた-
<モノクロ現像>
この現像タンクには液漏れを防ぐための蓋を固定するバックルが付属しています。バックル無しでも液漏れの心配はそこまでないですが、薬品を扱うのでバックルをつけて現像すると安心かと思います。

<カラーネガ現像>
カラーネガのC-41もやってみましたが、C-41の自家現像はモノクロに比べ薬品の管理と温度調整が手間なので、慣れてる方のみやってみると良いと思います。
薬品の劣化度や僅かな温度の違いでも現像結果に影響が出てしまうのがカラーネガフィルムの弱点。なので、LomoChrome Turquoiseなどのカラーシフトフィルムはお店とは少し違う結果が得られるかもしれないので、逆にそこが面白いかもしれません。
カラーネガの現像は温度調整が一番大切です。今回のテスト現像では大きめの容器にお湯をはり、低温調理器を38.5℃に設定して常に全ての薬品を一定の温度に保つようにしました。また、現像中の温度を確認するために現像タンクの蓋を開けて水温計を置いて作業しました。
モノクロフィルムに関しては、薬品の準備と現像時間さえ守っていれば大雑把でも現像できます。この機会にモノクロと自家現像の世界を体験してもらえると嬉しいです。
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2025-03-17 kota_97 の記事
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