フィルムに写す美しい景色: LomoChrome Purpleで撮るアイスランド

フィルムに写す世界の景色(Around the World in Analogue)シリーズでは、ロモグラフィーコミュニティーのメンバーによって撮影された世界の風景をご紹介しています。

今回はフィルムフォトグラファーのIosune de Goñiが行った北欧の島国アイスランドへのスピリチュアルな旅を紹介します。 首都のレイキャビクへの短い滞在から、グトルフォスでの白夜の体験など、彼女の旅が魔法にかけられ、豊かなものになった瞬間について語っています。

LomoChrome Purple を使った彼女の写真創作活動 は以前にも紹介しましたが、今回はフィルムに写す世界の景色シリーズで感動的な旅の記録を語ってくれました。

クレジット: Iosune de Goñi

名前: Iosune de Goñi
ロモホーム: @iosunedegoni
SNS: Instagram: iosunedegoni
カメラ: Canon EOS 3 + Canon EOS 300
フィルム: LomoChrome Purple ,Psychedelic Blues Film, Fuji Velvia, Kodak Portra 400
場所: アイスランド

2023年6月の夏至の日に私は3人の初対面の人たちとアイスランド旅行に出かけました。彼らは皆アーティストであり、ストーリーテラーであり、自然や野生と深く結びついた繊細な魂を持っていました。以前からSNSでお互いをフォローしていましたが、実際に会ったことはありませんでした。名前はDara LobeiraTania BarrenetxeaCarolina Gabaldón です。

この旅を企画したのは北の大地に魅せられたスペイン人のライター兼写真家のDaraで、普段は他のアーティストたちとこのような旅をしているそうです。この旅が実現する前からアイスランドに行ってレンタカーを借りて氷河や山や滝の写真を撮り、新しい人々とも出会うことを夢に見ていました。

丸1ヶ月間毎日そんなふうに考えて、忘れていた自分の一部とつながろうとするヒーリングプラクティスの一環として何度も同じ夢を見ました。なので、Daraがアイスランドへの旅への参加募集記事をシェアしたとき、私は何か運命的なものを感じました。すぐに彼女に参加したいと連絡を取りました。

クレジット: Iosune de Goñi

旅行中私たちはレンタカーを借り、レイキャビクに少し滞在した後、ハイランド地方とアイスランド南部を探検しました。車の中で食事をとり、あまり眠らず、ほとんどの時間をドライブ、ハイキング、写真撮影に費やしました。私たちのほとんどが写真家だったので、お互いのプロジェクトを手伝ったり、一緒に制作活動をしたり、創作プロセスについて語り合ったりしました。

私たち全員が自然との不思議なつながりを感じ、世界は生きていて相互につながり合い、常に変化しているという同じような見方を共有していました。私たちがアイスランドで発見したのは、私たちが何年も前から映像や文章に織り込んできたもの、つまり、私たちは自分自身以上の存在であり、川やフィヨルドや無限の平原に属していて、花や岩は私たちの姉妹であるという感覚です。

クレジット: Iosune de Goñi

この氷と炎の国から多くのことを学び、仲間からも多くのことを学びました。白夜のガトルフォスやスヴィーナフェルスヨークトルを訪れて、浮かんだ好きな言葉を書き留めて箱にしまう時など、魔法のような瞬間をいくつも経験しました。

しかし、すべてが素晴らしかったと言えば嘘になります。嵐の中で口論になったり、ハイランドの真ん中で道に迷い、泣いたり、食べることを忘れ、足が濡れたまま数日を過ごしたこともありました。夏とはいえ天候のせいで車から出られなかったり、雨風と戦いながら氷河に到着しても霧で何も見えなかったりすることが何度もありました。

アイスランドは自然がとても美しい場所です。それと同時に危険な場所でもあります。ですが、それこそが私がこの国に最も惹かれる魅力のひとつです。ハイランド地方で風が吹き抜ける狭い尾根を歩いていたとき、私は奈落の呼び声と呼ばれる感覚に取りつかれ魅了されました。 私の名前を呼び、私を深みへと引き込んでいくような感覚です。

クレジット: Iosune de Goñi

その経験が私をとりこにし、旅行から戻ると、そのアイデアをもとに詩集を書き始めました。そして2023年秋、私は芸術的な機関に所属してプロジェクトに取り組むための助成金を得ました。アイスランドの文化、言語、風景についてもっと学ぶために。もちろん、もっと写真を撮るために。

アイスランド滞在中、私は11本のフィルムを撮影しました。そのうちの3本はLomoChrome Purpleで、夢のような雰囲気を醸し出すので、長い間私のお気に入りです。Psychedelic Blues Filmも同じ理由で、私がよく使用するフィルムです。別世界に連れて行ってくれるし、アイスランドの風景とうまくマッチしています。

クレジット: Iosune de Goñi

私の主なアイデアは、自分の身体と人間以上の世界を混ぜ合わせながらセルフポートレートを撮ることでしたが、天候に恵まれず、旅行の数週間前に体調が悪化したため、服を脱いでポーズをとることがあまりできませんでした。しかし、最終的に撮った写真は、計画していたものとは違っていますが、とても気に入っています。あなたがアイスランドで素晴らしい写真を撮るのにはそこまで苦労しないでしょう。なぜなら、息をのむような素晴らしい場所ばかりだからです。

とはいえ、アイスランド行きを計画しているフォトグラファーへのアドバイスをするとしたら、タイトなスケジュールは設定しない事をおすすめします。アイスランドは常にサプライズに満ちているので、直感に身を任せてほしいです。

クレジット: Iosune de Goñi

=彼女の作品をもっと見たい方はロモホームInstagram をぜひチェックしてみてください!

Around the World in Analogue で特集されたい方は aj.bajo@lomography.comAround the World in Analogue と明記して旅の思い出をシェアしてください!
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