多重露光撮影のコツ

写真を重ねて撮影する 多重露光 はいつもの撮影がより楽しく、より個性的になる撮り方の一つです。ここではいくつか撮影テクニックをご紹介します。

シルエット:
シルエットを活かした撮影は多重露光で最も有名な撮り方です。シルエットがうまく決まった時の多重露光はすごくきれいです。きれいなシルエットを作るにはまず明るい景色を背景に、逆光で人の形を撮影します。次に、逆光で黒くなった人の形を埋める柄や色のある景色を撮影します。ベースとなる1枚目の写真の明るい部分には2枚目の写真の情報が残りにくく、暗い部分には情報が残りやすいことを覚えておくと良いでしょう。 黒いシルエットにきれいに柄を重ねたい場合は、明るい環境で逆光でシルエットを撮影してください。

Photos by @roberteaton & @twizzer88
Photos by @roberteaton & @twizzer88
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Splitzerを使う:
Splitzerは円形のアクセサリーで、その名の通り写真をsplit(分割)してくれます。Splitzerには可動式の羽が入っていて、その羽を動かすことでレンズの一部を隠し、フィルムに当たる光をコントロールすることができます。例えば、Splitzerでレンズの下半分を隠すと、撮れる写真の下半分も真っ黒になります。羽を動かせば写真の1/4ずつ露光することもできます。

Photo by @hodachrome Splitzerを使って撮影
Photo by @hodachrome Splitzerを使って撮影

露出:
多重露光撮影をする際は、その回数に合わせて露出アンダーで撮ることをおすすめします。回数にもよりますが、多重露光撮影では同じフィルム面に何回も光が当たるため、その分露出オーバーになってしまいます。例えば、ISO400のフィルムで2回多重露光する際は、カメラの感度設定をISO800にするか、シャッタースピードを1段早くしたり、絞りを1段絞ることをおすすめします。多重露光をする回数分、露出を調整してください。ただ、ポジフィルムと違いネガフィルムは多少の露出オーバーでは問題ないので、まずは露出を気にせず多重露光に挑戦してみてください。

Photos by @bccbarbosa & @bloomchen
Photos by @bccbarbosa & @bloomchen
Photos by @bccbarbosa & @bloomchen

構図:
構図をしっかりと決めることでバランスの良いきれいな多重露光写真を撮ることができます。特にSplitzerを使って撮影をする時は、カメラを三脚に乗せしっかりと構図を決めて撮ることをおすすめします。

もちろん、構図なんて気にせずノーファインダーで運任せで撮る楽しみ方もできます。現像が終わるまで写真の出来上がりの想像が全くつかないので、そのワクワク感も多重露光の面白さの一つです。

Photos by @danielnegreiros & @a2mfilm
Photos by @danielnegreiros & @a2mfilm
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