人間らしさを捉えて:クマガイユウヤ with LC-A+

これまでケータイでも写真をほとんど撮らなかったという熊谷勇哉さん。なぜフィルムカメラを始め、なぜ LC-A+ に魅了されたのか聞いてみました。

── 簡単に自己紹介をお願いします。

熊谷勇哉(クマガイユウヤ)と言います。26歳です。
主にスナップを撮ることが多いです。
一方でギタリストだったり作編曲したりトラックメーカーという一面もあります。

── 写真に興味を持ったきっかけや、フィルムカメラを始めたきっかけはなんですか?

フォトグラファーの友人との旅行先にて、彼の薦めでインスタントカメラを使ってみたことがきっかけです。
というのも、それまで写真を撮るということが好きでなくて、ケータイでさえもほとんど撮らなかったくらいでして。
現像したフィルム2本分が僕の新しい人生の扉を開けてくれました。

── フィルムカメラを始めた時に、困ったことや難しいなと思ったことはありますか?

使うフィルムのISO感度が違う場合に、撮り方が変わるというのに慣れるのが大変でした。
始めたてはシャッターを切るまでに時間がかかってしまっていたので、撮りたいと思った景色が撮りたかった写真じゃなくなってることが多かったです。

── LC-A+の魅力は?

ハンディサイズの中にたくさんの可能性を秘めている所です。
特にMinitar 1レンズの映し出す景色が時に繊細で時に迫力があり、その振れ幅の中でも必ず温かさというか、日常的な人間らしさが感じられる。そんな所が好きです。

── LC-A+を初めて使う人にアドバイスはありますか?

4パターンの焦点距離の設定に慣れておくとより楽しくなって、ピンボケも愛しく感じられるようになると思います。
また、取り出してからシャッターを切るまでの時間が短いので、より一瞬を楽しむことが出来ると思います。

── お気に入りの写真と、そのエピソードを教えてください。

LC-A+を手に入れてからまもなく、友人のカメラマンと撮影旅行に行った時の一枚。撮り終えた友人がこちらに戻ってくるのと清掃員が横切るタイミングが絶妙で、思わずカメラを構えて撮りました。三銃士と呼んでいます。

初めてモノクロ写真を装鎮した時の一枚。音楽の仕事で遠征する際に搭乗待ちしていたら、まるで別世界を大きな窓越しに見ている様でワクワクしたのを覚えています。

飛行機の窓から見えた雲の絨毯がまるで天国で、この先に見える景色を想像しながらフライトしたのを覚えています。

── LC-A+で使う時にお気に入りのフィルムはなんですか?

ロモの BERLIN KINO B&W です。
他によく使うのは、FUJIFILMのAQUROS、PRO400Hです。

── どのような瞬間にシャッターを切りたくなりますか?

人でも物でも人間味を感じるものに目がいくことが多いような気がします。また人生における愛を感じる瞬間をフィルムに収めたくなります。

── 今回の写真に曲をつけるとしたら?

Metro - Rio Frio
John Cocker - You’re so beautiful

── これから挑戦したいことは?

フィクションのようなノンフィクションを映し出すような企画をしてみたいです。
あとは、アートの方々とのコラボレーションもしてみたいです。
どんなものでも自分が面白そうだと感じたものを写真を通してやり続けたいと思ってます。

── 今後の活動などお知らせがあれば教えてください。

フォトグラファーとしては、アーティスト写真やスナップをこれからも撮っていきます。
また、今年の5月にクリエイティヴソロプロジェクトとしてTHE NAAV(ザ ナーヴ)を立ち上げました。
音楽家としてだけでなくアパレル、映像など様々なアートをクロスオーバーさせるアーティスト活動をしていこうと考えています。


Photographer: 熊谷勇哉

Instagram:フィルムアカウント , ミュージシャンアカウント
Twitter:@kgygkw1213
THE NAAV:Youtube

2020-06-05 erina の記事

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