魅惑の『キラぼけ』 Petzvalレンズ

僕はポートレートを撮らない(撮れない)でも、Petzvalレンズは楽しい。
なぜかって?それはこの世界に満ちる数多の輝きを見つけ出せるからだ!

Credits: gakurou

初めて Petzvalレンズ の発表があった時、ポートレート用のレンズの印象を受けたし、一眼レフも持ってなかったので関係ないなーと思ってたんだ。
でも、 Shooting With The Petzval Lens At New York Fashion Week のムービーを見て、その『キラぼけ』の美しさに一発でハートを持ってかれた。

僕は夜に写真をよく撮るので、『ぐるぐるぼけ』よりもこっちの『キラぼけ』の方が何十倍も魅力的に見えたんだ。
このムービーは、Petzvalレンズのムービーの中でも一番カッコいいんで、見てない人はぜひ見てみてね。

なにはともあれ、プレオーダーしてから3か月。
待ちに待った Petzvalレンズが届いて一番驚いたのが、焦点距離 85mmのレンズだったってこと。
LC-A+ の32mmが標準になっている僕にとっては、85mmなんて望遠レンズに等しい。
最初の1本目は、被写体との距離感に戸惑いながらも、なんとか撮り終わって―結局 最後まで慣れなかったんだけど、結果は驚くべきものでした。

もちろん、素晴らしいの一言です。
夜の景色は、いつも使っているKLASSE Wよりやわらかな写り。

Credits: gakurou

ただ単にマンションの窓明りをぼかして撮っただけでも、こんな感じに。

Credits: gakurou

日中の写真も、繊細な部分までしっかり写るんだけど、全体的にはやわらかでぬくもりを感じさせる写りでした。

Credits: gakurou

2本目では、イルミネーションのトンネルから回転ブランコを撮ってみました。

Credits: gakurou

DIANA telephoto110mmレンズ との二重露光でこんなのも撮っちゃいました。 これはやりすぎという話も(笑)

Credits: gakurou

3本目はLomography CINE200のフィルムを使って、朝の空気と花火を撮りました。

Credits: gakurou
Credits: gakurou

ホントはCINE200(タングステンフィルム)で花火を撮るつもりはなかったんだけど、花火大会の日にこのフィルムが入っていたので、そのまま撮っちゃったら、これはこれで面白い色になりました。
こういう驚きもあるんで、フィルムは楽しいですよね。

この後もどんどんと撮っていますが、仕上がってくる写真を見るたびに新たな発見や予想外の写りに驚かされます。
それに85mmのレンズも慣れてくると、ワイドレンズとは違った風に物や景色を切り撮れるので、今までとは違った写真が撮れて楽しくなってきています。

ただ一つ難点を挙げるとするなら、58mm口径のガラスレンズ+真鍮製鏡胴なのでとっても重いこと。
キティちゃんよりは軽いけど、このレンズだけで、りんご 2.3個分くらいの重さがあるから注意してね。

他にももっと書きたいことはあるけど、今回はレビュー記事ということで、このあたりで。
最後に、もちろんPetzvalレンズで撮った、ちょっと幸せになるこの写真でお別れです。

2014-09-03 #gear #ビデオ #review #bokeh # #petzval #lomography-petzval-art-lens #petzval #petzval-zenit-lens # gakurou の記事

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