被写体の形を上手く使った写真
1 Share Tweetどこに注目してほしいのか意図せずに写真を撮ると、被写体の形の美しさは上手く表現できない。思い浮かべたイメージをカメラが素直に写真に落とし込んでくれるとは限らないからだ。
「形」は皆が共通して認識出来る視覚的言語である。画家、彫刻家、そして建築家たちは形を表現することで自身のメッセージを発信してきた。
印象的なラインでドラマチックに
差し込む光と窓の配置(とその窓についている小窓)によって影を操ることで、2度撮れないであろう偶然性を生みだしているこの写真は、被写体の形の重要性を示すのに良い例だ。影によってつくられたラインが写真に深みを与えている。
余白でつくる形
この写真のように被写体の「形」で余白を操ってみよう。作り出される影やラインを探し出し、主役となりそうな形を作ろう。最初は難しく感じるかもしれないが、 様々な形をフレームに収める練習をこなすたびに慣れてくるはず。
アクセントを加えて
この写真はごちゃついている。1つのフレームに様々な要素を入れることは本来難しい。しかし中央に注目してみると、カーブを描いた鏡がシンメトリーな要素を作りだしている。この鏡が向かい合った女性の後ろに位置していることで、2人が印象的に写る。
直線の存在感
フレーム内に直線を入れると面白い効果が生まれる。見る側は被写体に自然と注目できるし、撮る側には直線をさがす楽しさもある。
わざとぼやかす
シャッタースピードが足りず、ボケやブレが生まれてしまっても、被写体の躍動を伝えることはできる。ただ1つだけ気をつけなくてはいけないことは、ライティング。適切な光を写真に与えるだけで、それは失敗ではなくなる。
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