八百富写真機店のスタッフがDiana F+を使ってみた

デジタル全盛期の今でもたくさんの人がフィルムの魅力に惚れ、フィルムで撮り続けています。ただ、スポットライトはいつも35mmフィルムに当たっているのが現実です。でも、フィルムは35mmだけではなく、それより大きいサイズの120(中判)フィルムもあります。フィルムが大きい分必然的にカメラも大きくなるので一般には玄人が使う印象が多い中判フィルム。でもその画質は35mmを超え、被写界深度が浅く立体的な写真が撮れて、同じフィルムでもカメラによって撮れる写真の比率が変わるのも中判フィルムの魅力です。

35mmフィルムに押され、種類も年々減っていく中判フィルムをより手軽に使ってほしいという気持ちからロモグラフィーは昨年一部中判フィルムの値下げを行いました。そしてなんと言ってもロモグラフィーの中判カメラはとてもコンパクトなんです。今回、フィルム写真の存在に欠かせない現像をする立場の方に逆に中判で撮ってもらうという企画を開催。初回は大阪に店舗を構える八百富写真機店Diana F+ を使って写真を撮っていただきました!ご協力いただいたのは大阪駅中央店勤務の若林さんと、高槻店店長の川竹さんです。

撮影: (左) 若林さん / フィルム: LomoChrome Purple (右) 川竹さん / フィルム: Color Negative ISO 800

最初に、お店の紹介をお願いいたします。

川竹: 八百富写真機店高槻駅前店の店長の川竹です。JR高槻駅からもほど近い好立地な店舗で、写真プリントや証明写真撮影に加え写真スタジオを中心に営業をしています。現像やプリントの受付ができます。現像は、大阪市内の本店にて行いますので1~2日お時間が掛かりますが、プリントは、120判は翌日 (翌々日)で、35mmはすぐにできます。

若林: 大阪駅直結の八百富写真機店大阪駅中央店で勤務しています。フィルムの品揃えがとてもたくさんあります。私自身のInstagram もあるので写真好きの人是非フォローしてください!

Diana F+で撮ったみた感想をお聞かせください。また、他の中判カメラと比べてどうでしたか?

川竹: 中判カメラのイメージは「でかい、重い」ですが、想像以上に「軽い」なDiana F+でした。ずいぶん前にもDianaを使用したことがあったのでとても懐かしい気分に浸ることができました。 手持ち撮影の時はシャッター速度が1/60であるところにとてもシビアな感覚を求められていると感じたものです。

若林: 太陽光を求めて出来るだけ明るい場所で撮影をしました。 軽くてカメラの柄も特殊で街であのカメラなに?可愛いと言う声が聞こえました。

今回の撮影では使用するフィルムを選んでいただきましたが、その理由をお聞かせください。(お気に入りの写真があれば一緒に教えてください!)

川竹: LomoChrome Metropolisを使ってみようと思いました。 低彩度な雰囲気はいつも使うフィルムと全然違っていて新しい感覚を味わえます。 思ったほどコントラストは高くなく、色的にちょうど良いような気がしました。

左: Color Negative ISO800 / 右: LomoChrome Metropolis

若林: LomoChrome PurpleとColor '92を使ってDiana F+の周辺減光(ビネット)を使ってあえてレトロな写真を撮りました。 遊び心のある写真をコンセプトにフィルムを選びました。

LomoChrome Purple

Diana F+のお気に入りの機能はありますか?

川竹: 今回はあまり出番の無かったバルブ機能を機会があれば三脚を使ってリトライしてみたいと思います。

若林: 多重露光ができるところです。

Diana F+を使ってみたいと思っている人に、どんなアドバイスがありますか?

川竹: 目測の感覚を楽しめると思います。 速写には向いていないかも知れませんが、ピントが合えば中判フィルムを目いっぱい楽しめます。 移動時のバックへ入れているとき、他の小物が引っかかってシャッターを切ってしまう可能性があるので、持ち運び時は布に包むことが望ましいかも知れません。

若林: アーティスティックな写真を撮るのに向いているカメラだと思うので、絞りを開放にして周辺減光や多重露光、逆光でフレアを作るフィルムならではの楽しみ方ができます。太陽光は必要です。

35mmのフィルムと比べて、120のどんなところが好きですか?

川竹: 被写界深度の浅い写真が撮れるところ。 フィルムの装填時に「撮るぞ!」と思えるところ。

若林: 普段は35mmを使うのですが120の6X6の正方形は人物撮影におすすめです。

撮影: 若林さん / フィルム: LomoChrome Purple

これからの 120フィルムの未来に望むことは?

川竹: フォーマットの大きさこそが楽しい120、もっと普及しても良いと思いました。 あとは価格の問題ですね.....

若林: 気軽にはじめられるカメラとフィルムが出てくれたら嬉しいです。

撮影: 川竹さん / フィルム: Color Negative ISO 800

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今回はDiana F+を使った新しい企画にご協力いただきありがとうございました!大阪にお住まいの方はもちろん、大阪に旅行で行かれる方も旅の間にフィルムを現像に出してみてはいかがでしょうか?

八百富写真機店さんはSNSでの発信も活発で、特に公式X は「ヤオッター」という名前でたくさん投稿されています。でも名前がTwitterからXに変わったので、ヤオッターの愛称はどうなるんでしょうか...??

フィルム専用のインスタグラム(yaotomi_film) も覗いてみてください。


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2024-02-09 #partners kota_97 の記事

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