ラボマンから見たLomoChrome Color '92の第一印象


フォトグラファーとしてもラボマンとしても活動するmak.takanoさんLomoChrome Color '92 を使って撮影した感想をシェアしていただきました。現像する側だから気付いたことなどをご紹介します。

- ISO500で撮影 -

多重露光をしてた設定のまま(-0.3の露出補正)で撮ってしまって、感度としてはISO500で撮影しました。

晴れ時々曇りぐらいの天気で、良く日が当たってほぼ順光に近い状態。透明感も程よく出ています。

ここで露光不足によるやらかしが功を奏したのか、ラチチュードの許容がなんとなくわかりました。このフィルム意外と狭い気がしますね…。日陰だと思いっきり粒状性が凄く主張してきます。あとグレーに寄ってて黒が出にくいのかも知れません。

カメラの露出をどこで取るか?によって左右されるので致し方ないとは思うのですが、それにしても粒状性の主張が激しい&グレーです。この時点では少し全体的に雲がかかってるので余計にかもしれません。

屋内のテストを兼ねて、比較的薄暗い構内で撮るとツブレはしてない様に見えます赤はしっかりと残っていると思います。

横浜に移動しました。青空は出ているのはわかると思うので、それを踏まえて-0.3とは言え案外シビアなのかと思わざるを得ません。

薄曇りになってかつ日陰。条件はかなり悪いと思いますが、案外しぶとく写ってくれたでしょうか?粒状性は変わらず強いと思います。

このフィルムは順光でかつ結構晴れてる日にそのポテンシャルがフルに活かせると感じました。

やはり光がちゃんと入ると撮れます!全体的には粒状性残りますが、この程度ぐらいならばちょうど良い塩梅なんじゃないかと思います。

ISO500で撮ってみて、
・ラチチュードは案外狭くてシビアかも
・天気の良い日におすすめ、光を捕まえればスッキリ爽やかな薄いシアンがかった雰囲気になる
・赤はかなり出るので赤をアクセントに入れた構図はあり
・日陰、曇りは気をつけよう
・露出補正をチェックしましょう

- ISO200で撮影 -

前回のやらかしから、正しいと思う露出を今回は理解できたと思います。

結論から言えば『160-200』ぐらいが適正な様な気がします。

前回の反省を踏まえて最初から『ISO200』にするのを忘れない(何度でも言う) 今回は天気が前回(曇り)よりも相当良いのでもし適正でない場合は露光過多になって白飛びするだろう事を踏まえると、個人的には良い露光だったと思います。

前回と向きは違えどほぼ同じ場所でこうなることと考えれば相当前回は露光不足に陥っていたと思いました。

天気は梅雨明けの晴天快晴と考えればフィルムに取っては最高の天候でしょう。 (スキャンの時に明るさ調整はやっていません) 並べるとアンダーの所に差が出てくると思います。

前回の同じ場所 ISO200設定はそのままで、敢えて光量不足しそうな場所で撮っても中々どうしていい感じじゃないでしょうか?(個人的お気に入り写真)シャドー部のざらつき粒状性はフィルムの特徴となるのでこんなもんじゃないかと思います。

では本番の夏の江ノ島、天候は変わらず快晴、まさに灼熱。 青、赤が特徴と言われるだけあって、さっぱりとした青は健在しつつも駅の赤もちゃんと主張している感じですね。緑はその分おとなしめかもしれません。

すばな通りに入り、天気は良いが建物の間の為に日陰になってる所です。これもそのままISO200で撮ってるがシャドーは程よくなって明暗がしっかりしているのではないでしょうか。本来のISO400だと若干シャドー部が締まりにくいのでこれはイイのではないでしょうか。

空も拾って、海もいい感じです。ビネット (周辺光量落ち) はLC-Wide ならではですね。

ISO200にして撮ってみて、爽やかな青、メリハリの赤、他はあっさり。夏に向いてそうです。ISO400だから暗いところでも…とはせずにISO200(設定出来れば160でも可能?)で撮るのがベストかと思います。


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2024-01-19 #in-depth

LomoChrome Purple Film 100-400 35mm

Lomochrome Purple XR 100-400 35mmフィルムは、自然な色のトーンを今まで見たことがないような紫色のトーンにシフトさせます。驚きの写真を撮影してみたい方にお勧めのフィルムです。そのサイケデリックな写りはKodak Aerochromeフィルムのように すばらしい彩色を写し出します。

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