ウサギ穴から覗いた不思議な世界:Chester Tan × the Petzval 58 Bokeh Control Art Lens

シンガポールのロモグラフィーコミュニティーでは有名なChester Tan。ブロガー、写真家、作曲家の顔を併せ持つ彼が、 Petzval 58 Bokeh Control Art Lens で撮影した作品とその体験談を共有してくれました!

今回の撮影のコンセプトを教えていただけますか?

機材を選ぶ前からコンセプトが決まっている撮影とは違って、 Petzval 58 はレンズからコンセプトを考えました。Petzval 58はユニークでシュールなイメージを生み出してくれるので、その雰囲気を活かした作品にしたいと思ったんです。写真に写る被写体のイメージを掴むのにはビューファインダーが役立ちました。現代のレンズとは違う不完全なシャープさを利用して、意図的に焦点をずらしてみたりもしました。撮影中はまるでウサギ穴に落っこちて不思議の国を訪れたアリスのような気持ちで、思い出に残る素晴らしい時間を過ごすことができました。時間が許せば、もっと長くこの別世界のような体験を楽しんでいたかったです。

過去のPetzval 85での撮影と比較して、Petzval 58 Bokeh Control Lensはいかがでしたか?

Petzval 58 のほうが Petval 85 と比べてよりシャープな写りに感じました。それにAPS-Cサイズの視野にも収まりやすかったように思います。Petzval 58の最大の特徴はボケの効果をコントロールできる機能ですね。そのおかげで、Petzval特有のぐるぐるボケも描きやすいです。

はじめてPetzval 58を使う方へアドバイスをお願いします。

Petzvalの扱いは20世紀のレンズとは異なります。フォーカスの調整は鏡筒を回すのではなく、側面についているノブで行うのであまり人間工学的ではありません。しかし、この独特の体験はアナログと完全に調和していて、思いがけない結果をもたらしてくれることもあります。

はじめてPetzvalレンズを使うときには、全体的なレンズの使い方や、マニュアルフォーカス、そして7段階のボケレベルを学んで慣れておくべきでしょう。最初は撮影のペースを調整しながら、時間をかけてイメージを構成し、フォーカスを正確に合わせなければなりません。

Petzval 58を使いこなすためのコツはありますか?

ぐるぐるボケが綺麗に出やすい、背景の複雑な場所で撮影するとPetzval 58の長所を活かしやすいでしょう。被写体は単体で、出来ればフレームの中央に配置した方が絞りを大きく開いている時でも鮮明に写ります。また絞り値を大きく設定すれば、普通のレンズのようにシャープなイメージを写すことも可能です。なので、多用途に使える便利なレンズですね。


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使用カメラ: Samsung NX1
使用レンズ: Petzval 58 Bokeh Control
撮影地: Singapore

2017-02-15 #gear #people #petzval #lens #artlens # # # # # # Crisselda Robles の記事

New Petzval 58 Bokeh Control Art Lens

歴史的なデザインと機能を備えた58mmロシア製プレミアムレンズ。ボケ調節リング搭載でペッツバールのぐるぐるボケを7段階でコントロールできます。

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