空に浮かんだ幻想的な写真を撮ってみよう

2014-12-14

空に浮かんだ城、ビル群、島、人物…。皆さんはこういった幻想的で不思議な写真を見たことはありませんか?これはスプリッツァーを使った多重露光のテクニックの一つで、ちょっとコツを覚えておくだけで誰でもかんたんに幻想的で魅力的な写真を撮ることができちゃいます。

hodachromeさんの写真

この写真は、お城と空を組み合わせた多重露光です。まるで空の上に城が浮かんでいるように見えますよね。これは、スプリッツァーというアクセサリーを使って上半分と下半分を別々に撮ったことにより生まれた写真で、とても幻想的に見えますが、スプリッツァーを使うことで実はかんたんにできちゃいます。
今回はこの撮り方のコツを紹介したいと思います。

【必要なもの】
1. カメラ…MX機能があり、スプリッツァーが使えるカメラ(LC-A+)等がよい
2. フィルム…なんでもいいです
3. スプリッツァー…必需品。なければ黒いテープで代用

【被写体を選ぶ】
まず、浮かび上がらせたい魅力的な被写体を見つけます。自然でも人工物でも人間でもなんでもいいです。天気はなるべくよい日を選びましょう。雲は形がよくて青空がきれいなときがベストです。
今回は下の見本の被写体(花)を例に説明したいと思います。

花畑を空に浮かべてみる

【撮影方法】
※カメラはLC-A+にて、フィルムはISO100のスライドフィルムを使用した場合で説明します。
感度設定はフィルム感度と基本的には同じにします。(露出を固定できるカメラなら固定したほうがよいです。重なったときにつなぎ目が違和感なくきれいに見えます)

1.上半分(メインの被写体)を撮影
どちらからでもいいんですが私は上半分(雲以外の被写体)から先に撮影します。
スプリッツァーをセットして、下半分を覆って隠します。メインの被写体(花)と空のバランスをよく考えて構図を決めます。特に画面中央の「スプリッツァーの境界部分」は、下半分と交じり合う部分なので慎重に決めましょう。構図を決めたらシャッターを切ります。

スプリッツァーで下半分を覆って撮影

2.下半分(空の部分)を撮影
続いて下半分を撮影します。
MXボタンをスライドして多重露光を可能にし、スプリッツァーを180度回転させて上半分を覆って隠します。雲の形や空の明るさをよく見てベストな構図を決めます。このとき、一回目の光の角度とあまりにちがっていると不自然な重なり方になる場合があるので注意。そして、一回目の構図をよく思い起こしながらベストな構図を定めます。構図を決めたらシャッターを切ります。

スプリッツァーで上半分を覆って撮影

撮影方法は以上です。できあがった写真がこちらです。
空の上に花が咲いているような幻想的な写真になりました。スプリッツァーにより露光が制御されているため、それぞれのイメージが余分に交じり合うことなく自然と浮かび上がっています。

注意:二回目の撮影の際、雲の部分が多すぎると(明るすぎるとカメラが判断して)、露出が一回目よりアンダー(露出不足)になってしまうことがあります。そうなると撮影結果が不自然になってしまいます。判断が難しいですが、その場合は感度設定を1段あげる(数字を小さくする)などして露出を変えるといいでしょう。

上と下の明るさがちがって不自然

【他のポイント】
1.複数枚撮っておく
その場で二回撮っている場合は、雲の組み合わせを変えるなどして複数回チャレンジしてみることをお勧めします。その中から一番ベストな結果を得ることができます。

雲の形を変えて何枚か撮る

2.いろんなカメラ・フィルムで撮ってみる
作例はLC-A+でしたが、もちろんどんなカメラでもチャレンジ可能です(スプリッツァーがないカメラの場合は黒いテープ等でレンズを覆う必要があります)。フィルムも意図に応じていろいろ使い分けるとよいでしょう。

カメラはHolga、フィルムはレッドスケールによる作例

3.いろいろなものを自由に浮かべてみよう
空に浮かべる被写体は、作例のように花や山・木といった自然でもいいですが、ビルや教会・お城といった建物、または人間やその他動物(犬や猫)でも面白いと思います。
このテクニックを使った、コミュニティーメンバーの素敵な作品の一部を紹介しますので、ご覧になってイメージを膨らませてください(^_^)

gocchinさん、fotobesさん、nejaさん、yukaplusさん、hodachromeさんの写真

ぜひ皆さんなりのアイデア、インスピレーションで様々なものを空に浮かべてみましょう!
Let’s try fantastic sky picture!


Author: hodachrome山本穂高
岐阜県出身のカメラマン。2007年にトイカメラの代表格であるLomo LC-Aと出逢い、その魅力の虜となる。世界のロモグラファー・フォトグラファー達と研鑽を重ねながら、国内外を問わず写真展への参加、写真集・グッズ販売、写真講座・ワークショップ等、幅広く活動する日々を送る。

2014-12-14 #gear #tutorials #splitzer #lc-a #multiple-exposure #tipster #doubles #double-exposure #lc-a # # #select-type-of-tipster #select-what-this-tipster-is-about # hodachrome の記事

他の記事を読む

  • ★LomoAmigo: イラストレーターfoxco212がLomo'Instant Automatにお絵かき!《プレゼントあり》

    2017-05-30 choko3 の記事
    ★LomoAmigo: イラストレーターfoxco212がLomo'Instant Automatにお絵かき!《プレゼントあり》

    カラフルでキュート、そしてファッショナブルなイラストを描く Foxco212 さん。今回はなんと Lomo’Instant Automat Bora Bora や、撮影した写真にも素敵なイラストを描いてくれました!イラストを描くようになったきっかけから、今ではもう相棒のようになったと語る Lomo’Instant Automatの感想まで、様々なことをお聞きしました。なんと最後には読者プレゼントも!

    2017-05-30
  • Lomo In-Depth: 写真を学校で学ぶ必要はあるのか?

    2017-01-24 lomographymagazine の記事
    Lomo In-Depth: 写真を学校で学ぶ必要はあるのか?

    ロモグラフィーのコミュニティー、 ロモホームには、プロの写真家から熱心な趣味人まで様々な写真好きが集まっています。そこではプロもアマも関係なく同じスペースに写真をアップロードしていますが、評価の基準はその写真が魅力であるかどうかの一点のみ。ロモホームを通して、自分が知らなかった撮影テクニックや知識を持っている人に出会うこともあるかもしれません。しかし、そのテクニックや知識を皆さんはどこで学んだのでしょうか?

    2017-01-24
  • Diana F+ で撮影した私の代表作

    2017-08-24 #gear lomographymagazine の記事
    Diana F+ で撮影した私の代表作

    何千枚と写真を撮ってきた人でも、忘れられない「代表作」が数枚ありますよね。 Diana はそんな「代表作」を撮ることに優れたカメラです。もちろん機能的にもっと優れたカメラはいくらでもあるけれど、理由が説明できない魅力が Dianaにはあります。百聞は一見にしかず、ということで Dianaで撮影された代表作をご紹介します!

  • ショップニュース

    あなたの大切なひと時を円形に閉じ込めて...

    あなたの大切なひと時を円形に閉じ込めて...

    170度の魚眼レンズで見る世界。いつもよりも、より一層愛らしく!動物の顔をアップで撮影して、デカ鼻のユニークな写真も面白い!

  • アナログプリントと東京の街 :写真家 あしだち なお

    2017-11-18 refallinsasaki の記事
    アナログプリントと東京の街 :写真家 あしだち なお

    東京の街で様々な青年たちの姿を切りとった写真集 "boys in tokyo sentimental" は、写真家の あしだち なお さんによるもの。写真に写る青年たちだけではなく、それぞれの街の個性が捉えられていたのが印象的でした。アナログプリントや紙の写真が大好きだと語る彼女は、先日紙にまつわるイベント『Paper Bazaar』を開催したばかり。今日はそんな彼女に、アナログ写真の魅力について語っていただきました!

    2017-11-18
  • 実験を重ねて生まれた夢の景色:Dustin Adamsへのインタビュー

    2017-02-04 #people Ivana Džamić の記事
    実験を重ねて生まれた夢の景色:Dustin Adamsへのインタビュー

    「夢のような景色」という言葉から、どんな風景を想像しますか?それは Dustin Adamsの写真にふさわしい表現だと言えるでしょう。スケートボードがきっかけでカメラを始めて以来、彼は素晴らしい写真を撮り続けています。

    2017-02-04
  • Lubitel 166+で描くマーティン・パーのカラーパレット

    2017-07-03 #gear lomographymagazine の記事
    Lubitel 166+で描くマーティン・パーのカラーパレット

    みなさん、イギリスの写真家 マーティン・パー を知っていますか?カラー写真のパイオニアとも呼ばれたパーは、日常のちょっと奇妙なシーンをポップな色使いで切り取ります。彼のスタイルをお手本にするなら、二眼レフカメラ Lubitel 166+ で撮影してみましょう!自然光での撮影にぴったりな Lubitel 166+ は、あなたの思い描く光やトーンを演出することが可能です。

    2017-07-03
  • ショップニュース

    全てがクラシカルなポートレイトレンズ

    全てがクラシカルなポートレイトレンズ

    Lomography New Petzval Lens は85mmのポートレイトレンズ。周辺のボケが渦巻くように現れ、中心の被写体へ視線を惹き付ける画を写し出します。Nikon FとCanon EFの2種類のマウントでご用意があり、こちらのマウントに対応するデジタル及びアナログカメラに対応しています。オンラインショップではその他のマウントアダプターやフィルター各種を取り揃えています。

  • ★Michael Wojcik × Lomo'Instant Automat Glass:カラフルに楽しもう!

    2017-03-30 lomographymagazine の記事
    ★Michael Wojcik × Lomo'Instant Automat Glass:カラフルに楽しもう!

    Mitchell Wojcik はニューヨークのブルックリンを拠点として活動しています。彼の好きなものは『ゴーストバスターズ』と、「頭に浮かんだものをとりあえず作ってみること」、そして「人生をありのままに記録すること」。以前は物事を深く考えすぎていたそうですが、最近は何も考えずにただ楽しむのもいいなと思っているそうです。なんて Lomo'Instant Automat Glass にピッタリな人でしょう!

    2017-03-30
  • 【動画】ロモスタッフが LC-A+を持って撮影旅行へ!

    2017-11-08 #ビデオ refallinsasaki の記事
    【動画】ロモスタッフが LC-A+を持って撮影旅行へ!

    9月某日、ロモジャパンチームはそれぞれお気に入りのフィルム、LC-A+とその他たくさんのカメラを持ち、都内からちょっと離れた隠れスポットへ。【Lomography 25周年】LOMO LC-A+ 動画制作という口実のもと、スタッフ全員で思い思いの写真を撮りにいってきました!《Lomography の10ゴールデンルール》でも掲げている通り、"Lomographyは人生のジャマじゃなく、人生の一部"。ロモグラフィーが世界中のロモグラファーとスタッフと共に生きてきた25年間を祝して、作ったこの動画。あなたは見たあと、どんなことを思いましたか?

  • ★Lomo'Instant Automat Glass を楽しむコツ:最高の休暇

    2017-03-29 Lomography の記事
    ★Lomo'Instant Automat Glass を楽しむコツ:最高の休暇

    だんだんと暖かくなり休暇にぴったりの季節になりました!最高の休日には最高のカメラを。Lomo'Instant Automat Glassで楽しい思い出を鮮やかに記録して、ポケットに入れていつでも持ち歩こう!

    2017-03-29
  • ショップニュース

    ファインダーを覗くだけでも楽しい!軽量二眼レフカメラ

    ファインダーを覗くだけでも楽しい!軽量二眼レフカメラ

    Lubitel 166+での撮影はとても実験的。上から覗き込むタイプのウエストレベルファインダーを使って思う通りにフレーミングできます。120フィルムと35mmフィルムが両方使えるので、飽きずに創作意欲も存分に湧き上がることでしょう。あなたもロモグラフィーのオンラインショップでLubitel 166+を手に入れて、アナログ写真の代表作を作りましょう!

  • Lomography Color Negative F²/400 ギャラリー

    2017-03-10 refallinsasaki の記事
    Lomography Color Negative F²/400 ギャラリー

    【在庫限り!Lomography Color Negative F²/400 再入荷のお知らせ】目の覚めるような鮮やかなブルーが特徴の、F²/400 フィルム。もうすでにフィルムをGETしたラッキーな方も、これから購入を考えている方も、こちらのギャラリーでどんな写真を撮ろうか想像を膨らませてみてください!

    2017-03-10
  • 【スタッフレビュー】Daguerreotype Achromatと行く冬の海

    2018-01-20 refallinsasaki の記事
    【スタッフレビュー】Daguerreotype Achromatと行く冬の海

    ふんわりと幻想的な写りや、絞りプレートの種類が豊富なアートレンズ Daguerreotype Achromat 2.9/64 。アーティスティックな作品撮りだったり、非日常な場面で大活躍のレンズですが、日常シーンで使ったらいったいどんな写りになるんでしょう?Lomography Japanスタッフ keitauni94が冬の江ノ島で撮影した写真をご紹介します!

    2018-01-20
  • Neptune Convertible Art Lens Systemの第一印象:Lorenzo Scudiero

    2017-05-27 #people Lomography の記事
    Neptune Convertible Art Lens Systemの第一印象:Lorenzo Scudiero

    Lorenzo Scudieroは20歳の写真家。イタリアで美しい山々に囲まれて生まれ育ちました。彼が写真を始めたのはほんの数年前のことで、すべては故郷の広大な自然のなかで友人や彼らの物語を撮影することから始まりました。今回は Neptune Convertible Art Lens Systemで写した素晴らしい景色をお楽しみください!

    2017-05-27