LomoAmigo: 仁志しおり、Petzvalレンズで撮る

ニューヨークと日本で活動するフォトグラファーの仁志しおりさん。
彼女にPetzvalレンズのプロトタイプでテストショットを撮影して頂きました。
Petzvalレンズで切り取られた透明感溢れる女性と白銀の世界、現代の日本人女性の都会でのひとときを映し出した、とても美しく、凛々しい作品です。

【アーティストプロフィール】
仁志しおり/ Shiori Nishi
1980年生まれ。大阪府出身。
夙川学院短大グラフィックデザイン科在学中、授業での暗室作業が楽しくて写真を撮り始める。
卒業後ブライダルカメラマンの職に就いたが、創作活動の為退職。
2006年にニューヨークへ移住。
創作活動と並行して、フリーランスで広告・ファッション・専門誌を中心に活動。
2011年、日本に拠点を移す。

2009~ Brooklynで音楽とアートを融合したイベント’’Daytime-Shade and Night-Time-Light’に参加
2011 個展 "to the Wonderland" @ Supercore (New York))
2011 個展 “between here and there” @ IOSSELLIANI (南青山 東京)
2012 個展 ”between here and there @ peacenik (千種 名古屋)

今回Petzvalレンズを使ってみて、ずばりファーストインプレッションは?また、今回の撮影で使って頂いた一眼レフの愛用機も教えてください。
ネットでlomoのサイトはよくチェックしていて、お話を頂く前からレンズの事は知っていましたが、手にとった時の
ファーストエキスプレッションは、「うおおお!!!!かっこいいいい。」

<愛用機>
Canon EOS5D mark 2,
Canon EOS 5(フィルム)

Lomographyのカメラはお持ちですか?もしお持ちでしたら、使うようになったきっかけは何ですか?
LC-Aと、Dianaを持っています。LC-Aの事は買う前から知っていて、綺麗な色の写真が撮れそうだしなんとなく欲しいなとは思っていたのですが、20歳の時に一人で友達を訪ねて福井の田舎へ行った時、街の雑貨屋さんで見つけて、こんなところにあるなんて思わなかったし、運命的に感じてしまいどうしても欲しくて友達にお金を借りて、買いました。それまでは人にもらったカメラしか持ってなかったので、ロモが自分のファーストカメラだと思っています。(友達にお金は借りたけど)

Dianaは、6”6”でポラロイドみたいなデティールの写真が撮りたくて去年買いました。全然思った通りに写ってくれなくて、かわいいです。笑

普段はフィルムとデジタル、どちらの方がお好きですか?
仕事はどうしても納品も処理も早いのでデジタルばかりですが、
自分の作品ではフィルムも使っています。フィルムの質感の方が好きです。

今回撮影頂いた時期に、ちょうど大雪が降った日とも重なりましたね。何か撮影した時の面白いエピソードなどがあったら、教えてください。
撮影してた時、とは厳密にいうと違いますが、大雪の前の日から箱根に居たのですごい雪でした。
NYで雪には慣れているし楽しくて、友達と滑りそうになりながらたくさん写真撮ってたんですが、行きたかった美術館が臨時休業になっていて。。2週間あとにもう一度リベンジしました。

またPetzvalレンズで撮るチャンスがあれば、何を撮ってみたいですか?
やっぱり人物だと思います、このレンズで撮ってみたい人がたくさんいます。あとはうちの愛猫と。

ニューヨークでも展示や、撮影をされていると伺っています。もしPetzvalレンズを持って撮影に出かけるとしたら、どこで撮影したいですか?

自然が好きなので、ニューヨークでも田舎に行きたいです。自分のプロジェクトにもしている、Woodstockや、Conyisland。住んでた時は行ったことなかったのですが、Montoakに行って、サーファー達をビーチで撮ってみたいです。
あとは、アメリカの家は天井が高くて広くて開放感があって、線がまっすぐでなく独特のいびつさがあって大好きなので、友達の家にも行きたいですね。キッチンとか。ベットとかで友達のポートレートを撮りたいです。

しおりさんの作品の中で、女性をメインにした被写体が多く見られました。特に毎回決めている「テーマ」などはあるのでしょうか?
今回の裏テーマは”恋人目線” 一緒に過ごしている人から見た彼女。自分の写真のテーマとて、”Complete Complex”というのがあります、不完全なものほど美しい、という事なのですが、特にコンプレックスも含めて自分に自信を持っている女性に私はとても惹かれます。strongではなく、confidence。そういうオーラが写真に現れていたらいいなと思います。

今回の作品にタイトルをつけるとしたら、またBGMを付けるとしたらどんなものですか?
『きときと』
BGMは、Tychoというアーティストの、Ascension と、a walk という曲。

これからPetzvalレンズを使っていく皆さんに何かアドバイスがあれば、教えてください。
プレートを差して絞りを調整するのですが、やっぱりF値解放で使うのが面白い!レンズのボケ部分のデティールが生きる背景をぜひ探して楽しんでほしいです。

最後に、今後の活動について教えてください!

夏前にヨーロッパに行く予定で、秋にできれば展示がやりたくて今いろいろ動いています。早くお知らせ出来るよう頑張ります。あと、 Brooklyn Ribbon Fries というところで写真でできるビジュアル面でいろいろ関わっていて、これから色んな形で発信をしていくと思うので、是非チェックしてみてください。

Shiori Nishi ウェブサイト
Shiori Nishi Tumblr

しおりさん、この度はインタビューとテスト撮影にご協力頂きありがとうございました!皆さんもぜひ、しおりさんの作品とBrooklyn Ribbon Friesをチェックしてみてくださいね。

2014-03-07 #people #lomoamigo #petzval-lens #petzval #shiori-nishi # ciscoswank の記事

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