Fantôme Kino B&W ISO 8 とBabylon Kino Film ISO 13 の違いは?

ロモグラフィーだけのオリジナルフィルムシリーズの一つ、B&W Kino film シリーズ に2020年4月、新たに Fantôme Kino ISO 8(ファントム キノ フィルム) Babylon Kino ISO 8(バビロン キノ フィルム) が仲間入りしました!

そもそも白黒フィルムとはどんなもの??難しそう、敷居が高そう、なんとなくかっこいいイメージはあるものの、まだ挑戦したことのない人も多いかもしれません。白黒フィルムとは?どちらもとても感度が低いけれど、どうやって使い分けたらいいの?という疑問にお答えします!

そもそも白黒フィルムとは?

よく言われるのは、モノクロ写真は白と黒の明暗、つまり ”輝度情報” だけを表現し、 ”色” という大きな視覚情報が排除されます。その分 構図や形、影など他の要素にフォーカス したものの見方をするようになります。写真を学ぶひとたちが、構図を勉強するために白黒写真を撮るという話も納得できますね。また、自家現像を手軽に楽しめることも大きな魅力です!

色を排除した分、白黒の世界では階層や濃度、コントラストを意識して奥の深い作品作りを楽しむことができます!それでは、それぞれの Kino Film の違いも見てみましょう!


Babylon Kino Film(ISO13)

まず、Babylon Kino Film(ISO13)の方がFantôme Kino Kino(ISO 8)よりもラティチュードが広く、白と黒の表現できる階層が広いことが特徴です。なめらかで美しいコントラストを楽しむことが出来ます。
素肌の微妙な色階層を表現できるため、ポートレイト撮影などに適しています。また、ラティチュードが広い=様々な露出設定での撮影にも耐えることができます。 ISO感度の低いフィルムに初めて挑戦する方にオススメ です!

ラティチュード :写真撮影時、露出量に多少の過不足があっても許容・補正できる露出範囲。デジタルでいうとことろの「ダイナミックレンジ」のこと。


Fantôme Kino Kino Film(ISO8)

一方、Fantôme Kino(ISO8)は白と黒のコントラストが強烈なため、細部の繊細な描写よりも形そのものや陰影を強調したいときに最適です。またストリート写真に使うと、 よりパンチのあるドラマチックな効果 を楽しむことができます。


どちらのフィルムも超低ISO感度であり、映画用フィルムを通常のスチール用フィルムとして撮影するシネフィルムです。(森山大道氏もかつて映画用フィルムを使っていたとか…?)自分で現像をして、好きなコントラストを極めるのもいいですね。なめらかな粒状性を感じながら、映画のワンシーンのような一枚を撮ってみませんか?


参考記事
▶︎Fantôme Kino Black and White ISO 8 Film:撮影と現像に関するアドバイス
▶︎Babylon Kino Black and White ISO 13 Film:撮影と現像に関するアドバイス

2020-05-02 erina の記事

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