超低感度モノクロフィルムとの向き合い方:スタッフレビュー

ロモグラフィーのスタッフが超低感度モノクロフィルム FANTÔME KINO B&W ISO 8(ファントムキノフィルム)BABYLON KINO B&W ISO 13(バビロンキノフィルム) に挑戦。人々の赤裸々な表情を切り取るクマガイさんに、初めての超低感度フィルムを使った第一印象を聞いてみました。

Photos by Yuya Kumagai with FANTÔME KINO B&W 35 MM ISO 8

── 撮影の際に意識したことはありますか?

とにかく露光と陰影を気にしていました。場所によっては昼間でも夕方くらいの設定になっちゃうのでそこら辺の塩梅がなかなかシビアでした。
それから今回はハンディでの撮影を主にしていたので、手ブレをめちゃくちゃ気にしていました。
条件がうまく揃わないと絞りに対してのシャッタースピードが遅すぎたり、その逆も然りで、その場所でのスウィートスポットを見定めるのが大変だった気がしますが、そこが面白くて楽しくもありました。

Photos by Yuya Kumagai with BABYLON KINO B&W 35 MM ISO 13

── これらのフィルムを使ってみていかがでしたか?

まず今回は低感度過ぎて仕上がりが全く想像がつかなかったのですが、スナップのスタイルで三脚を用いないでどこまでシャッターを切れるかが自分にとってのチャレンジでした。
勿論、三脚あればなあと思う箇所もしばしばありましたが、思いの外いつもとそんなに変わらない気持ちで撮影できました。
ただ、いつも以上に気を使うところが多く、普段よりシャッターを切るタイミングが減った気がします。
それでもこれらのフィルムは僕に多大なる勇気とアグレッシブな心持ちを生み出してくれるので、とても気に入りました。

Photos by Yuya Kumagai with BABYLON KINO B&W 35 MM ISO 13

── どちらがお気に入りですか?

迷うところですが、強いていうならBABYLON ISO 13でしょうか。柔らかな質感がありながら細やかであるところが好きです。
FANTOME ISO 8の0か100かってくらいのコントラストなのに繊細な表情を映し出すところも魅力的です。

Photos by Yuya Kumagai with BABYLON KINO B&W 35 MM ISO 13
Photos by Yuya Kumagai with FANTÔME KINO B&W 35 MM ISO 8

── 次に Kinoフィルムシリーズ で撮影したいところはどこですか?

国内で言えば、北海道全域、沖縄、奈良県天理付近
国外であれば、ルーマニア、キューバ、北欧全般

Photos by Yuya Kumagai with FANTÔME KINO B&W 35 MM ISO 8
Photos by Yuya Kumagai with BABYLON KINO B&W 35 MM ISO 13

Photographer: 熊谷勇哉
Camera: Canon EOS5
Lens: Canon Zoom Lens EF 28-105mm

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過去インタビュー記事
▶︎人間らしさを捉えて:クマガイユウヤ with LC-A+
▶︎雨をすり抜けて:クマガイユウヤ with Petzval 80.5


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2020-10-13 erina の記事

Babylon Kino B&W 35 mm ISO 13

滑らかな粒子感を実現するISO感度13の超低感度モノクロフィルム

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