Nour Tripletとデジタルでアナログの美しさを。by Nick Collingwood
Share TweetロモグラファーのNick Collingwood は大のフィルム好きで、Petzvalのような歴史的なレンズも愛用しています。そんな彼は新作のNour Triplet V 2.0/64 Bokeh Controlのテスターに最適でした。Nickが撮影した現代のミラーレスカメラと歴史的なNour Tripletの時代を超えた組み合わせを見てみましょう。
Nick、ロモグラフィーマガジンへ再びようこそ!この前 から新しい活動などはじめましたか?
フィルムやカメラのことならなんでもしてみたいと思ってて、最近は4x5と8x10でポートレートを撮ったり、サイアノタイプ(青写真)をやっています。もちろん、いつも通りインスタントフィルムでたくさんポートレートも撮っています。全部楽しいですけど。
Nour Tripletで実際に撮ってみた第一印象は?
慣れるまで少しかかりましたがとてもきれいな写真が撮れました。古い大判カメラやボケ味がユニークなオールドレンズを使うこともありますが、今回試したNour Tripletは大判カメラのような写りをしていました。大判で撮る時は40年代に作られた元は軍用のAero Ektarというレンズを使っているのですが、そのレンズにはぐるぐるボケがあって、Nour Tripletでも同じようなボケを作り出すことができました。
このレンズで何を撮ったか教えてください。
ポートレートをいつも撮っているので、以前にもモデルになってくれた友人たちに今回もお願いしてみました。Katelyn Sparksを被写体に撮った写真が好きですね。彼女もブルックリンで活動する素晴らしいフォトグラファーなのですが、撮影時には夕方の光がとても良い時間帯に公園に行って撮りました。男性ぽいファッションでシンプルなシーンを撮影しました。
撮影ではソフトフォーカスをどのように活用しましたか?
この機能こそNour Tripletが他のレンズと一味も二味も違う理由。もちろん使うカメラはデジタルのミラーレスでも、アナログチックな雰囲気を醸し出してくれる。最近のレンズにはできないですね。最近のレンズはシャープすぎるし個性がなくてオールドレンズほど面白くない。ボケ味もきれいすぎて自分にとっては味気ないです。
このレンズにおすすめの撮影シーンは?
ポートレートは確実。別に風景写真を撮るな、という訳ではないですがこのレンズの良さを出し切れるのはポートレートですね。日没前の夕暮れ時の光と相性がいいです。このレンズのボケは撮ってて楽しいので自然の中や木々の間を光が通っているシーンを背景に撮るとボケ味がより出てきます。朝でも夕方でも撮ってきれいな写真が撮れました。
このレンズの撮影のコツなどはありますか?
デジカメ用のレンズなのでデジタルカメラの便利さを活かした方がいいですね。例えばこのレンズはマニュアルフォーカスなので、フォーカスピーキングを使うとより正確なピント合わせができます。また、マニュアルフォーカス時にファインダーを拡大できるようにしておくと、目などにピンポイントでピントを合わせたい時や、暗い場所でのピント合わせも楽になります。自分もこの2つの機能を使ってピント合わせがとても楽になりました。
Nour Tripletはいわゆる一般的なミラーレスレンズではないと思いますがロモグラフィーのアートレンズシリーズそのものについてと、歴史的な要素を取り入れることにはどう思いますか?
大好き!いつもはフィルムだけどデジタルにも利点はあります。ただデジタルで撮ると感情が消えてしまう気がします。なので良い意味で不完全さがあると写真が柔らかくなる。このレンズはそれができて、しかも歴史も詰まっている。昔使ったPetzvalはフィルムとの相性もとてもよかったです。
お気に入りの写真を教えてください。
夕暮れ時に撮ったKatelyがベンチに座っている写真ですね。後から光が入ってきてとてもきれいです。家でゆっくりしてる夏の日曜日的な雰囲気が伝わってきます。ax.
あなたのスタイルは?Soft、classic、それともbubble?
Softですね。ボケが少し渦巻いて、わずかにモヤがかかったような写りがとても好きです。
最後に一言!
ロモグラフィーがデジタルの世界でもフィルムの雰囲気を作り出してくれることに感謝です。撮影が楽しくなります。
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