「Nour Triplet V 2.0/64 Bokeh Control 」クラウドファンディングキャンペーン開始

2023年10月4日 (水)

ロモグラフィーはアートレンズシリーズ の新しいラインナップとして、球面収差コントロールを搭載した「Nour Triplet V 2.0/64 Bokeh Control 」のクラウドファンディングプロジェクトを発表いたしました。日本では10月5日 (木) 正午時よりMotionGallery にてプロジェクト支援の募集を開始いたします。

ポートレートに最適な64mmの焦点距離にf/2.0の明るい絞りを搭載しています。一番の特徴である 球面収差コントロール機能 により球面収差の補正レベルを変え、写りを変えて撮影することができます。

Nour Tripletは ヌール トリプレット と読みます。nourはアラビア語で知識や光を意味し、tripletはトリプレットレンズの構造をもとにしたことによりこの名前がつけられています。

Nour Triplet V 2.0/64 Bokeh Controlは球面収差の存在を発見した、歴史的でありながらあまり知られていない学者のイブン・アル=ハイサムの物語からインスピレーションを得ています。現在のイラクのバスラに生まれた彼は「近代光学の父」とも呼ばれ、彼はヨーロッパの科学革命の何百年も前に光と視覚に関する基礎的な研究を行っていました。その功績はニュートン、ガリレオ、ケプラーなどの欧米人の著名な科学者の研究にも大きな影響を与えています。

球面収差とは?

レンズはガラスの組み合わせでできており、光が光線としてレンズを通りフィルムまで届きます。光線が下の図のように凸レンズを通るとレンズ端を通る光線が曲面で曲がり、その先で全ての光線が集まります。ここが焦点 (ピント)になります。

ただ、全ての光線が1点に集まるわけではなく多少のズレが生じます。これが球面収差です。この球面収差の具合によりボケ味が変わります。

Nour Triplet V 2.0/64 Bokeh Controlはこの球面収差の補正レベルを変えることでボケ味の変化を実現しています。

フード下に搭載されたコントロールノブで補正レベルを調整

Nour Tripletには Soft / Classic / Bubble の設定があり、設定に応じて写りが変化します。

設定: bubble
設定: classic
設定: soft

レンズのスペック

焦点距離: 64 mm
レンズ構成: 3群5枚
最大絞り: f/2.0
絞り: f/2.0, f/2.8, f/4, f/5.6, f/8, f/11, f/16
2つの絞り機構: 絞り羽根と差し込み式絞りプレート
イメージサークル: 44mm
画角: 37°
レンズマウント: Sony E, Nikon Z and Canon RF (フルサイズミラーレス)
電子接点: なし
最短撮影距離: 0.6m
フォーカス機構: ヘリコイド
フィルター径: 55mm
レンズフード: 取り外し可能
素材: 真鍮またはアルミニウム
重量: 真鍮 620g / アルミニウム 395g

左から2,3枚目のレンズが動くことで収差補正をコントロールしています。

Nour Triplet V 2.0/64 Bokeh Controlは10月5日よりMotionGallery にて支援の募集をいたします。

レンズの詳細や作例写真はMotionGalleryのページ にてご確認ください。(リンクは10/5 正午から有効になります)

クラウドファンディング期間中のみ最大で定価の25%オフでレンズを入手することができます。最短でクリスマスごろのお届けを予定しております。

レンズのバリエーション

・アルミバージョン (ブラック): 37,350円 (消費税・送料込み) (最安値) 最短で12月お届け予定
・真鍮バージョン (ゴールド): 44,850円 (消費税・送料込み) (最安値) 最短で1月お届け予定

お求めになる素材とマウントにより用意している数量が変わりますのでご注意ください。


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2023-10-04 #ニュース kota_97 の記事

Nour Triplet V 2.0/64 Bokeh Control Art Lens

歴史的でありながらも隠れた名学者のイブン・アル=ハイサムにインスパイアされた球面収差コントロールを搭載したミラーレスカメラ用のレンズが登場。

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