ライターズノート: インスタント写真について学ぶ
1正直なところ、以前はインスタント写真を毛嫌いしていました。2010年代半ばのインスタント写真ブームを覚えていますが、露出が完全にオーバーまたはアンダーで、数え切れないほどの無駄なフィルムを目撃した記憶があります。当時大学生だった私にはインスタントカメラの良さや楽しさは理解できませんでした。
でも、今となっては中判フィルムに次いで、インスタント写真が新しいお気に入りのフォーマットなるかもしれないと思っています!今回のライターズノートでは、私が初めてインスタントフィルム使ってみて、インスタント写真を特別なものにしているのは何かを模索していきます。
ロモグラフィーのマニラオフィスでInstax WideとSquareフィルムを使ってポートレートを撮ったのですが、すぐにLomo’Instant Wide Glass とLomo’Instant Square Glass のシャープさを実感しました。
スキャンした写真を見るだけでは実際のフィルムの良さを正当に評価することはできなかったので、実際に撮影したことでインスタントフォーマットに対する好奇心に火がつきました。インスタント写真には自分が思っている以上に多くの良さがあるように思えました。
気になった物の記録
昨年掲載した記事のフィリピン人ジャーナリストであるKimberly dela Cruzさんとのインタビュー を思い出しました。彼はデジタルメディアと並んで、フィリピンの文化と政治を記録するツールとしてインスタント写真を使っています。
私も数週間インスタントで撮影しているうちに、インスタント写真は室内での撮影に適したものだと思うようになりました。Instaxフィルムは1パックで10枚しか撮れないですが、インスタントはフィルム写真との物質性とデジタルメディアの速写性の両方を兼ね揃えていると思います。
インスタントフィルムはフィルム表面の光沢感と鮮やかな発色で、日当たりの良い撮影環境で特に映えます。特別なのはフィルムを他の人と共有できることだと気付きました。記念として他の人にプレゼントできる、フィルム写真の中でも自己完結しないフォーマットです。
インスタントカメラの撮影は、私が今までフィルムで撮っていた写真スタイルと向き合う必要がありました。自然や無生物をフィルムで撮ることを好んでいた内向的な私は、インスタント写真を撮ることで、何を撮るかを考え直すようになりました。
インスタントカメラで撮影している中で最も好きな瞬間のひとつはLomo’Instant Wide Glass に興味を持った10代の若者たちに声をかけられたことです。インスタント写真について話せることはいいことだし、そういう経験をすることで、趣味として写真に興味を持ってもらえるかもしれません。
友人たちと話している時やアウトドアなどの旅行にも持っていきたいフォーマットだと思います。気が向いたときに面白い出来事などをメモするために、日記はも絶対に持っていくでしょう。
Lomo'Instant Wide Glassで撮ってみて
今回のインスタントカメラを使った撮影でのもう一つのチャレンジはLomo’Instant Wide Glass の0.3mの最短撮影距離でクローズアップ撮影をすることでした。先日、別の記事でこのカメラの使用感を紹介しましたが、将来的にファッション撮影でこのカメラを使ってみたいとも思っています。フィルム写真でそのようなセットアップをしたことがないので、初めての経験で興味深いと思います。
何を撮り、どんなテーマを追うのか。ある地方でルネサンスフェアがあったのを覚えています。魅力的なコスチュームを着ている人たちを撮るのはいい案だと思います。野良猫や飼い猫の写真を撮るのも楽しかったから、それも新しいプロジェクトにできると思います。
以前は、自分は既定の枠にとらわれない生き方、考え方、感じ方をしていると思っていました。インスタント写真は自分の安全領域からもっと抜け出せば、撮れる被写体は無限にあると気づかせてくれました。でも、今となってはそれすらも私が抜け出すべき領域だと思っていたり。
結局のところ、インスタントが私の好みや傾向に最も合っているフォーマットだと感じています。私たちの好奇心は次にどこへ向かうのでしょうか。
私のような初心者がインスタント写真を撮影する際のヒントがあればぜひコメント欄でシェアしてください
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