Diana F+で初めて撮る日本の景色: Connie Hardy
1 Share Tweet@connie__hardy のアカウント名で活動するConnieは半年ほど前に日本での生活を始めたばかり。そんな彼女の写真人生も2020年のロックダウン期間で再始動したばかりでした。このインタビューでは中判のDiana F+ にLomoChrome Turquoise とLomoChrome Metropolis を入れて日本で撮影した写真をご紹介します。
ロモグラフィーマガジンへようこそ!自己紹介をお願いします!
このタイプの質問にどんな答えをすればいいのかよく分からないですが... ギリシャ生まれイギリス育ち31歳のConnieです。今は日本に住んでいます!社交的な一面もある内向的な人です。不動産管理の仕事を5年間やっていましたが、日本で仕事をする機会があったので日本に来ました。自分の写真表現における自由さを探すためにも日本に来ました。というのも、ロンドンにいた時はインスピレーションのもとが限られているような気がしてました。街のことを一度知ってしまうとその美しさが分からなくなったんですよね。今日本では英語を教えていて、時間を見つけては写真を撮っています。
日本に住んでどれくらいですか?日本や日本文化で好きなことはありますか?
6ヶ月ちょっと経ったところです。日本は季節が巡るごとに美しい姿をたくさん見せてくれる、と地元の友人にはいつも言っています。春には桜があって、6月には梅雨が来て、夏になると緑の中にセミの声が響き渡る、こんないつも変わって行く日本が大好きです。秋になってまた新しい日本の姿を見るのが楽しみです。
日本はその歴史そのものがとても魅力的ですね。大学で美術史を勉強していた時に学んだんですが、江戸時代が特に興味深くて、日本の音楽、芸術などクリエイティブな文化は江戸から始まったんですよね。
日本文化で特に良いと思うのが、日本人がその文化を継続させようとしていること。茶道であったり着物であったり、昔から続く伝統文化や工芸を皆学んでいますよね。
写真を始めたきっかけは?最初からフィルムでしたか?
90年代に生まれたのでフィルムカメラそのものには触れたことがありました。家には古いポラロイドのカメラもあって、よくパシャパシャ撮ってました。(フィルムの無駄遣いを見てお父さんによく怒られました。)
義理の父が写真をよく撮っていたので写真を撮ることは新しいものではなかったです。でもとくに何か思い入れがあるわけでもなかったし、のちに家にあったカメラは全て売ってしまいました。
6年前に中古のデジカメ (Eos Kiss X50) を買って、再び写真を撮るようになりました。でも結局飽きて棚の中でホコリまみれになっていくだけでした。その後、コロナになってロックダウンがあった2020年に半年仕事がなかったのでもう一回写真をやってみようと決めました。写真を撮り始めるにあたってインスタのアカウントも同時に作りました。
当時フィルムカメラがまた人気になっていたのと、フィルムで撮る人たちのきれいな写真を見ていたので、時間もあるしやってみようってなりました。親しい友達の1人いつも使い捨てのフィルムカメラを持って一緒に旅行に行ったりしていました。そんなことがあって、美しくもお金のかかる趣味であるフィルム写真の冒険が始まりました...I

Diana F+はいつものカメラとは全く違ったと思いますが、撮ってみていかがでしたか?
180度違ったので色々自分でも勉強しました。触った感じも全然違いました。いつも重いカメラを使っているので、Diana F+の軽さにはびっくりしました。今回フィルムを2本ほど使ってみましたが、慣れるにはまだまだ時間が必要ですね笑
フィルムはLomoChrome MetropolisとTurquoiseを使いましたが、撮ってみていかがですか?
ロモのフィルムは以前に何回か使ったことがあるのですが、未体験だったLomoChrome MetropolisとTurquoiseで撮ろうと思っていました。特にMetropolisは撮り方によって青とグレーが薄っすらと現れて好みの発色でした。色の深みが見える鳥居の写真がMetropolisのお気に入りの一枚です。
逆にTurquoiseは未知の世界で全てが実験でした。でもすごくいい写真が撮れて、特に通天閣の写真が気に入ってます。
あなたの写真スタイルは?
難しい質問ですね...作りたい雰囲気とか気分によって変わると思います。最近はストリートフォトグラフィー寄りになっていますが、ずっと変えたいと思ってます。色んな撮り方を冒険してどんな写真が撮れるか見てみたいです。
シンプルですがもしかしたら考えさせられる質問を。なぜフィルムで撮る?
インスタのプロフィールに_"A photograph is not a picture, but a slice of the world. (写真は画像ではなく、世界の切り取りだ。)"_ とありますが、これは誰かから教わったものですか、それとも自分で思いついたものですか?
教わったものです。人はなぜ写真を撮るのか、そもそもなぜカメラを手にするのか、などについて色々調べたり本を読んだりした中でこの言葉が際立っていて、それ以来座右の銘のようになってます。
写真は現実世界の一瞬を切り取ったものだと再認識しました。その切り取った一瞬の前後に起こったことは撮影者のみ知ることですが、見た人には何を想像してほしいと思っていますか?
みんながみんな今の私のような経験をできている訳ではないので、そこにいる自分を見て何が起こるかを想像してほしい。
スマホが発達して、誰でもきれいな写真が撮れる世の中になりました。その中で"良い写真"の定義が曖昧になったり、失われたような気がします。もちろん、"良いという形容詞はとても主観的なものですが、あなたにとっての良い写真の定義を教えてください。
自分自身で決めれることではないと思います。自分の写真にはすごく厳しいですし、誰かが褒めてくれても自分の求めているところに到達するまでまだまだ足りない、なんて思ってしまいます。でもそれがどこなのかは分からないんですよ。
でも自分に限って言えば、写真を見て喜びや興奮、あるいは感動を感じれば、それが「良い」写真なのだ。私の感情を呼び起こすものであれば、何でも「良い」写真として見ることができると思う。
最後に、これからもフィルムで撮り続けますか?
もちろん!私の成長を見届けてください。まだまだ始まったばかりです!
インタビューにご協力いただきありがとうございました!
ConnieのInstagram のフォローもお忘れなく!
コメントはまだありません