ロモグラフィーフィルムガイド:LomoChrome Turquoise

LomoChromeシリーズの中で最も強烈なカラーシフトを誇るLomoChrome Turquoiseはどんな景色も別世界に変化させます。

LomoChrome Purple の最初の特集に続き、この記事シリーズの第2弾は、心を揺さぶり現実世界を塗り替えるLomoChrome Turquoiseの簡単な歴史や、カラーガイドなどをご紹介していきます。早速見ていきましょう!

Credits: nudelshodachromeandre30 & dr_reineke

歴史

2015年に発売され瞬く間に完売したLomoChrome Turquoise は、その復活を切望していた多くのファンに支えられて2022年に復活しました。2022年の復活では新たに110版 も登場しました。もちろんLomoChrome Turquoiseは他のLomoChrome シリーズ と同様にC-41/CN-16現像で処理が可能です。

LomoChrome Turquoise が、そのトリッピーで魅惑的な色彩でどのような撮影ができるのか知りたいと、復活により新しいファンも誕生しました。

Credits: medium_quality_photoszphilduffmanfruchtzwerg_hhrls & hodachrome

このフィルムが復活して以来、実験写真家でありロモグラファーの@hodachromeがこのフィルムのレビュー記事 を作成したり、アーティストのBrett Stephensがdream world で夢の世界を表現したりと、多くのアーティストが LomoChrome Turquoise を使って表現の可能性を広げているのを目の当たりにしてきました。

LomoChrome Turquoiseのカラーガイド

フィルムガイド を見ると、LomoChrome Turquoiseが主に黄色と赤を青に、青を黄色と明るいオレンジに、緑とグレーをエメラルドに変えることが簡単にわかります。

特徴的なのは、茶色をより濃いターコイズブルーに変化させる点です。異なる肌のトーンがあるポートレート写真など、さまざまなスタイルに適したなクリエイティブなフィルムです。写真家Erin McConnellはこのフィルムの特性を使って 銀河系にインスパイアされた独創的なスタジオポートレート写真 を撮影しました。

LomoChrome Turquoise のISO感度設定範囲は100 - 400と広いので、選択したISO感度や光の条件によって異なる写りが得られます。晴れた日にISO100に設定して撮るとさっぱりとした写りになり、ISO200の設定では十分なディテールと深い色を得ることが可能で、多くの方に好まれる中間的な感度設定になります。

ロモグラファーの@smoldaProject LomoChrome では、2つのカラーシフトフィルム LomoChrome PurpleLomoChrome Turquoise の色の違いも見ることができます。

どちらのカラーシフトフィルムも色味を劇的に変化させます。LomoChrome Purple は、普通の色を紫やスミレのような色合いに変化させます。一方でLomoChrome Turquoise は、補色のグリーンとオレンジのカラーシフトによって、よりサイケデリックなアプローチとなっています。

Credits: smolda

LomoChrome Turquoiseを使った風景写真は珍しくありませんが、ほかにも多目的な撮影が可能です。LomoChrome Turquoise は、SFにインスパイアされたテーマを探求するにも、伝統的でない建築物やポートレート撮影をするにも、非凡で既成概念にとらわれないフィルムを探している方に最適です。


LomoChrome Turquoise を使って撮影するためのヒントやアドバイスが他にもありますか?コメント欄でぜひ教えてください!


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2024-12-04 #gear #チュートリアル sylvann の記事

LomoChrome Purple 35mm 100-400

Lomochrome Purple XR 100-400 35mmフィルムは、自然な色のトーンを今まで見たことがないような紫色のトーンにシフトさせます。驚きの写真を撮影してみたい方にお勧めのフィルムです。そのサイケデリックな写りはKodak Aerochromeフィルムのように すばらしい彩色を写し出します。

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