LomoApparatで写す実験の連続:国分真央
1 Share Tweet2020年に東京から山梨に移住し、フォトグラファーから執筆活動まで幅広く活動する国分真央さん (@mao_kokubu )。18歳の時にフィルムに出会い、そこからフィルム人生が始まりました。「フィルムとは同じ状況には二度とならない実験の連続」だと言います。
そんな彼女にLomoApparatを託し、LomoChrome MetropolisとColor Negative ISO 400で撮影をしてもらいました。

ロモグラフィーマガジンへようこそ!自己紹介をお願いいたします。
国分真央(Mao Kokubu)と申します!
映像制作会社や写真事務所を経て独立し、2020年に東京都から山梨県に移住しました。
現在は書籍表紙や広告写真、CDジャケットなど幅広いジャンルで活動しています。
近年はフィルム写真での撮影にも力を入れ、執筆活動も行っております。
写真を始めたきっかけは?当初からフィルムでしたか?
16歳の時から油絵を描いていて、絵とは違い一瞬で完成していく写真の魅力に気づき今に至ります。
一番最初はコンパクトデジタルカメラで写真を取っていましたが、18歳の時にフィルムカメラと出会いました。その時はHOLGAを使いフィルムの楽しさに目覚めていきました。
普段はどんな写真を撮っていますか?
普段はデジタル・フィルム両方で撮影しており、フィルムカメラでの撮影はポートレートやスナップが比較的多いと思います。
身近な風景で面白いものを探して撮ったりもしています。
なぜフィルムで撮るのですか?フィルムにしか無い魅力は何だと思いますか?
フィルムで撮影する時は、デジタルで撮影するときよりも”光”をより注視している気がします。光の入り方や影の形など。
勿論うまくいかなかった事もあるのですが、何気なく撮った写真が一生の宝物のような作品に仕上がる事もあります。そういった良い意味での裏切られる感覚と、唯一無二な仕上がりが魅力的だと感じます。
ロモの製品は以前に使ったことがありますか? (あれば詳しく教えてください!)
勿論使っていました!Simple Use Film Camera や、Color Negativeシリーズ は全て使っていましたし、Earl Grey B&W 35mm ISO 100 もお気に入りでした。特にISO400は多い時でひと月20本程度使っている時もあったのでとてもヘビーユーザーだったと思います。今でも大好きなフィルムです!


LomoApparatを使ってみての感想を教えてください。
SNSで拝見した時にまずデザインが「かわいい!」と、ときめきました。
またフォロワーさんからも買ったので国分さんにもおすすめですよとリプライやDMが来てから興味があり調べていたところ、今回使用させていただける事になりとても嬉しかったです。
普段から一眼レフカメラでも多重露光機能を使って撮影することが多いのですが、LomoApparatの多重露光は何度も多重露光できるので、面白さと深みを感じます。
またカラーフィルターを使うのもロモならではと感じていますし、*何か面白くしてみたいな*と思った時に選ぶカメラはLomoApparatになると思います。

次にLomoApparatを使う時はどんなシーンで使ってみたいですか?
フィルムのISO感度によって朝から夜まで楽しめるカメラだと思っていますので、一日を通して使ってみたいのと、カラーフィルターは夜にフラッシュをつけて撮影するとよりクリエイティブに仕上がると思うので、次回はISO400から800あたりを装填して使ってみたいです!
またフラッシュと多重露光もできますし、本体のコンパクトさからも持ち歩きやすいカメラだと感じています。ですので、2台目として持ち歩くのもオススメだなと思います。
初めてLomoApparatを使う方に使い方や撮り方のアドバイスがあれば教えてください。
通常の使い方だと広角なので、風景を撮って慣れたらレンズアタッチメントを使って20cmまで寄って撮影したり、万華鏡エフェクトを使ったりと色々なアイディアを試していくのが楽しいと思います。レンズアタッチメント×カラーフィルターで組み合わせて撮ったり、カラーフィルター×多重露光もできるので自分の想像力を鍛えるのにもオススメです!
余談ですが、三脚穴もあるので今度私は星空撮影に挑戦したいなと思っています…!
LomoChrome Metropolisの発色はいかがでしたか?
彩度が低めなのでクールな印象でした。街撮りやこれからの冬や寒い季節の雰囲気にもマッチしそうです!
スマートフォンが普及し、誰でも"きれいな"写真を撮れる時代になりました。時代の流れと共に"良い写真"の定義も変わってきた中で、あなたにとっての良い写真の定義は何ですか?
そもそも良い写真という定義も難しいですが…ただ人の目に留まる写真というのは自分の心に刺さる”何か”が映っていることが多いです。
それが色合いなのか、映っている被写体なのか…人によって様々だと思いますが、誰かの心に響いた写真はきっと良い写真だなと思います。
絵画や映画や本などもそうですが、明確な終わり方ではなく、見た側に”どう感じたか”を考えさせる作品が私は好きなので、見た人全員が同じ感想じゃなくても
それが写真(大きく言えば芸術)の良さだと感じています。つまりは、見た人も撮った人も自由の心で感じられる作品です。
私も、見た人にその”何か”を感じ取ってもらえたらいいなと思うのでこれからも作品作りを続けていきたいと思います。
ロモグラフィーのフィルムに対する姿勢はとても自由で実験的ですが、あなたにとってのフィルムの楽しみ方は何ですか?
昔からロモグラフィーさんのフィルムへの考え方がとても好きです。
私も同じくフィルムで写真を撮ることは、実験や、面白い化学反応の連続の様だと思います。
その時の季節・気候・場所・カメラ・フィルムなどなど唯一無二の状況の中でいかに楽しく写真が撮れるか・それによってどんな写真が生み出されるのか…
もう同じ状況は二度と来ない、まさしく実験の連続だと私は思います。
それによって成果が得られても、全てが次の撮影に生かされるわけではないので、
私はそこがとてもワクワクするポイントです。常に探究心を掻き立てられます。
ある程度最低限の知識を持ちつつも、その場での即興(コンテンポラリーダンスのような)を経験させてくれるフィルムは、いつも楽しく面白いのでいつまでも飽きないです。
最後に、フィルムを始めたい人へメッセージをお願いします!(唐突ですが..)
フィルムで写真を撮る事は、新しい表現の扉を開く事だと思います。
写真を撮る事が義務的になっている人や、表現の幅を広げたい方にオススメです!
またフィルムの種類はいくつもあり、それ以上にフィルムカメラはもっとあるので自分のライフスタイルや作風に合わせて相性が良いフィルム・フィルムカメラを探すのもとても楽しいです。
ロモグラフィーさんのフィルムやカメラはそういった創作意欲を掻き立ててくれるので、是非皆さんに使っていただきたいなと思います!
国分さんありがとうございました!国分さんの活動を詳しく知りたい方は、彼女のホームページ とインスタグラム(デジタル写真) もチェックしてみてください!
フィルム写真はこちらのアカウント で見ることができます!
ロモグラフィー:Web Site / Instagram / Facebook / Twitter
2023-09-06 kota_97 の記事
コメントはまだありません