幻想的なリアリズム:Agata Gąsekによるポートレート

美しさはそれを観る人の目に左右されます。ポーランドのアナログ写真家・ Agata Gąsek はカメラの前に立つ人を描くとき、現実と少しの気まぐれを融合させたポートレートを写します。

Agataにとって写真とは熱心な研究よりもむしろ感情やセンスによるものです。

© Agata Gąsek

ウッチを拠点とする写真家・Agata Gąsekは常に彼女の祖母のような強い女性に魅了され、作品のミューズとしてきました。アーティストのような強い個性とスタイルを持つ人々を追いかけてき彼女は、自身の美学を高めてくれる視覚的なメモリーバンクとして、様々な感情や想い出を写した作品を撮影しています。

"インスピレーションはあらゆるところに潜んでいて、探していないときのほうが見つかりやすいものです。歌の中の特定の音や自分自身の想い出、初めての暖かい夜や雨が降った後の大地の匂いだって、私の頭の中では一つのイメージになります。その瞬間が一番好きなんです。私は忘れっぽいしセオリーを学ぶのは苦手だけど、出来事や感情の記憶は言葉では表現できないこの素晴らしいイメージに鮮やかに結びついています。だから、写真を使ってこのイメージを撮影しようとしているんです。"

Agataは人の身体の中で最も美しい場所は顔、そして時には腕であると述べています。彼女にとって肌の表面にうっすらと浮かびあがる静脈は木の枝のように美しいものなのです。

© Agata Gąsek

現在、Agataはアナログ写真やアンティークカメラのような古いメディアを使って幻想的な作品を創り出すことに挑戦しています。現実と空想の境界が曖昧になるように自然光のもとで撮影したポートレートは、飽和する光の中でざらざらとしたフィルムに焼き付けられ、彼女の高い技術力によって鮮明に描かかれています。

© Agata Gąsek

いかがでしたでしょうか?Agataの作品をもっと観てみたい方は TumblrFacebookInstagram もチェックしてみてください。画像はすべてAgata Gąsekの許可を得て掲載しています。

2017-05-14 #people Ciel Hernandez の記事

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