はじめてのモノクロフィルム
8 Share Tweetモノクロフィルムに挑戦!いつもはカラーネガという方も、白黒の世界にきっと魅了されるはず。この記事ではモノクロフィルムについて、知っておきたいポイントを簡単におさらいします。
モノクロフィルムとは?
よく言われるのは、モノクロ写真は白と黒の明暗、つまり ”輝度情報” だけを表現し、 ”色” という大きな視覚情報が排除されます。その分 構図や形、影など他の要素にフォーカス したものの見方をするようになります。写真を学ぶひとたちが、構図を勉強するために白黒写真を撮るという話も納得できますね。また、自家現像を手軽に楽しめることも大きな魅力です! (引用▶︎Fantôme Kino B&W ISO 8 とBabylon Kino Film ISO 13 の違いは? )
モノクロフィルムについて述べる時によく出てくる言葉もおさらい。
コントラスト
対比のこと。色彩や、明るいところと暗いところの対比のことを指します。コントラストが高いほど、メリハリのある写真になります。
カラーネガティブは色で情報を補うことができますが、モノクロは色という情報がない分明るさには少しシビアです。光と影を使いこなして撮影するのがポイント。
また同じフィルムでも、フラッシュを使うと白と黒の対比が強くなり、印象が変わります。
ラティチュード
露出寛容度のこと。いわゆるダイナミックレンジに近い意味合い。露出オーバー(明るすぎ)やアンダー(暗すぎ)の時に、どれほど表現できるかということ。
ラティチュード広いほど、明るいところや暗いところがなめらかに濃淡として表現され、ラティチュード狭いほど露出不足/過多の時に階調が表現されず、白が飛んで、黒がのっぺりと潰れやすくなります。
撮影のポイントはこちらへ▶︎ 初めての白黒写真:気をつけたいポイント3つ
現像はどうすればいいの?
対応の現像所へ持ち込みましょう。カラーネガティブとは薬品や機械が異なるため、お店で処理せず外注となり、現像に数日要する場合が多いです。楽しみをドキドキしながら待つものいいもの。(参考▶︎ロモグラフィーのフィルムはどこで現像してくれるの? )待ちきれない!という方には、カラーと同じ処理のC-41現像が可能なIlford XP2 Superといったフィルムも発売されています。
または自分で現像するなんてどうでしょう?案外簡単にできますよ。一部薬品をインスタントコーヒー等で代用する コーヒー現像 なんて方法もあります。実験してみるのも楽しいですよ。
モノクロフィルムの違い
カラーネガティブフィルムも色味やコントラストなどそれぞれ個性があるように、モノクロフィルムもそれぞれ違いがあります。コントラストが高いものや、グレートーンの幅が広く、柔らかくて滑らかなもの、ざらざらした粒子感が楽しめるものなど。
気になるフィルムは、ロモホーム で世界中のロモグラファーがシェアしてくれた写真が参考になるかも。そのまま検索するか、フィルム のタグを探してみてください。
ロモグラフィーのモノクロフィルム
ロモグラフィーにもたくさんのモノクロフィルムがあります。定番は Earl Gray B&W ISO 100 と Lady Gray ISO 400 。映画用フィルムからできている Potsdam Kino film ISO 100(ポツダムキノフィルム) や Berlin Kino film ISO 400(ベルリンキノフィルム) では、絶妙な美しいグレートーンが魅力。
さらにこのKinoフィルムシリーズには Fantôme Kino B&W ISO 8 (ファントムキノフィルム) と Babylon Kino B&W ISO 13(バビロンキノフィルム) も登場。超低感度フィルムなら、一味違う撮影体験と結果も得られるはず。※2020年6月現在プレオーダー受付中
奥が深いモノクロフィルムですが、まずは気軽に始めてみると新しい景色が見えるはず。あなたのレパートリーにモノクロフィルムを追加してみては?
参考記事
▶︎ B&W 100 Potsdam Kino Film:撮影と現像に関するアドバイス
▶︎ B&W 400 Berlin Kino Film:撮影と現像に関するアドバイス
▶︎ Fantôme Kino Black and White ISO 8 Film:撮影と現像に関するアドバイス
▶︎ Babylon Kino Black and White ISO 13 Film:撮影と現像に関するアドバイス
2020-06-07 erina の記事
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